
「歳時記」検定やネット検索、長谷川櫂さんがNPO法人設立へ(読売新聞)
【地球温暖化や核家族化が進み、日本人が大切にしてきた季節感が失われゆく中で
俳人で読売新聞「四季」欄の執筆者でもある長谷川櫂(かい)さん(53)が発起人となり
NPO法人「季語と歳時記の会」の設立準備を進めている。
歳時記のインターネット検索サービスや歳時記検定などを行うなど
日本の四季やしきたりの“集大成”である歳時記への関心を深めてもらうのが狙いだ。
歳時記のインターネット検索サービスでは、各季語の解説とともに例句を掲載する。
今年3月に約700項目から始め、来春には約5000項目まで増やす予定だ。
誰もが自由に編集に参加するネット上の百科事典「ウィキペディア」のように
利用登録をすれば、例句や新しい季語などは誰もが自由に書き込むことができる。
歳時記検定は内容と難易度によって1級から3級まで分かれている。
「『朝顔』はいつの季語?」といった基礎知識から、季語の科学的根拠
二十四節気や暦、古典文学まで幅広く出題する予定だ。
同会では文学から自然科学、民俗学まで
様々な分野にまたがる歳時記を専門に研究する「歳時記学」の構築を目指し
季刊で発行する会報ではエッセーや論文も募集する。
また重要な季語の一つである「桜」を大切にしようと
全国で100万本の山桜を植樹する計画も立てている。
長谷川さんは
「明治のはじめに暦が変わり、科学の進歩などもあって季節感が揺らいでいる。
歳時記を通じて季節とともに生きるリズムを取り戻してほしい」と話しています。】
問い合わせ同会事務局がある新潟県加茂市の双璧(そうへき)寺(0256・52・0637)

「氷雨」が夏の部であったり、「花野」が秋の部であったり
季語も一筋縄ではいきません。
季節感は心の動きと深く結びついているといいます。
季節を楽しく学ぶことで人の歩みがほんの少し穏やかになり
道端の草や電線の鳥に向けるまなざしがほんの少し優しくなればいいですね。
暦の上の春も訪れ、これから少しずつ暖かさを感じられる季節。
北国で雪空を仰ぐ人の胸にも「春隣」という季語が浮かぶ頃です。
長谷川 櫂(はせがわ かい) 昭和29年(1954年)2月20日熊本県生まれ。俳人。『古志』主宰。
中学時代より句作を行ない、飴山實に師事。俳誌「夏至」同人。東京大学法学部卒業。
読売新聞文化部記者を経て、東海大学文学部文芸創作学科特任教授。
1990年『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞受賞。
朝日俳壇選者、東海大学特任教授(文学部文芸創作学科)。
昭和51年(1976年)東京大学法学部卒業。
俳論集『俳句の宇宙』で第12回サントリー学芸賞(平成2年、1990年)
句集『虚空』で第54回読売文学賞(平成15年、2003年)
第1回中村草田男賞(平成14年、2002年)を受賞。
現在『読売新聞』に「四季」、『週刊現代』(講談社)に「国民的俳句100」を連載中。
長谷川 櫂 著作一覧
季語と歳時記の会「四季のうた」
「一度は使ってみたい季節の言葉(続)」












