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■■■   恵方巻きと干支 ■■■
Mon.
01.29.2007
setubun_03

2月は、実は前半に結構行事や歳時があるものだと気がつきました。
2月3日は「節分」4日は「立春」8日は「こと始め、針供養」
11日は「建国記念の日」14日は「聖バレンタインデ−」

※節分
雑節の一つ。大寒より十五日目、立春の前日。
節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日をさし四季の分かれ目を意味していましたが
やがて立春の前日のみをいうようになりました。
旧暦では立春正月といって、この日は年頭もしくは年の暮れにあたり
邪気祓いの行事が行われてきました。
現在でも豆まきの風習は年中行事の一つとなっており
各地の寺社では鬼追いの節分祭が行われています。

※立春正月
旧暦(太陰太陽暦)における立春は年頭もしくは年の暮に当たりました。
大正月・小正月は月は月の朔望にもとづく年頭、立春は冬から春への変わり目
太陽の運行にもとづく年の初めという性格をもっていたので、節分行事を
大晦日や小正月の前夜に行う地域もあります。
旧暦では、大晦日と元旦、節分と立春が近かった為です。
このため、節分を節変わり、年取り、年越しと呼ぶところもあります。

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今年の節分は2月3日(土)、そして4日(日)が立春です。
日本では明治5年(1872)にグレゴリオ暦が採用されて太陽暦となりました(明治改暦)
現行のカレンダーにはこの日から変更になったのですが
それまでは太陰太陽暦(たいいんたいようれき)つまり旧暦が使われていたので
立春が年の初め、そして節分がいわゆる大晦日だったのです。

節分とはもともと「季節の分かれ目」という意味で
春夏秋冬の四季の分かれ目である、立春・立夏・立秋・立冬の前日を
すべて節分と言っていましたが、いつの頃からか立春の前日だけが
クローズアップされるようになりました。
なぜなら、立春がお正月で新年の起点ですから、その前日は大晦日となり
一年の最後と考えられていたからです。

この日には一年の邪気(じゃき)を祓い、幸せを願ういろいろな行事が行われてきました。
一番有名なのが「豆まき」です。この風習は平安時代に遣唐使によって日本にもたらされ
昔は「追儺」(ついな)・「鬼やらい」と言い宮中の年中行事のひとつで
毎年大晦日に疫病や一年の穢れ(けがれ)を追い払うために行われていたそうです。
しだいに民間に広まると、一家の主人が年男になって「福は内、鬼は外」と唱えながら豆を撒き
みんなで拾って年の数だけ豆を食べるようになりました。
これは新しい年に「一つ年をとったよ」という年取りという行事の名残です。
※鬼子母神などに代表される、いわゆる“鬼神”の系列を御祭神としているお寺・神社では
「鬼は外」と言うことはタブーとされているそうです。
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※追 儺(ついな)
豆撒きの起源は疫病を払う追儺(ついな)にあるといわれています。
追儺は「鬼やらい」ともいい、中国では「儺(な)」と称し
遡ること紀元前14・15世紀、商の時代から行われていました。
この追儺の行事は疫病や災害を鬼に見立てて桃の弓や葦の矢、鉾と盾で追い払うもので
古代の中国では年4回、立春・立夏・立秋・立冬の前日に行われていたといわれています。
儺は除災と招福を目的とする信仰儀礼と民俗芸能が密接し
混在した習俗として今日でも中国各地で行われています。
日本へは平安時代に伝わり、宮中で大晦日に行われていました。
最初の節分行事は706年に行われたと記されています。
この年、諸国に疫病が蔓延したため朝廷が疫病退散を願い、追儺(ついな)をしました。
中国では方相氏と呼ばれる熊の皮を被って扮装した呪師のことを
日本ではその異形から鬼と思い桃の弓や葦の矢で追い払ったといいます。
鬼追いの式は、寺院の修正会、修二会がその名残りです。

ところで、自分の年齢分の何十個もの豆なんて食べられないとおっしゃる方もおられますよね。
その場合、いい方法があります。
福茶といい、茶碗に豆をいれて熱いお茶をそそぎそれを飲めば、豆を食べたのと同じだそうです。
snmcb2mw

昔、鞍馬(くらま)の奥に人々を苦しめる鬼が住んでいました。
あるとき毘沙門天(びしゃもんてん)が現れて「三石三斗」
(さんごくさんと:約600リットル)の大豆で鬼の目を打てと命じ、鬼退治をしたそうです。
鬼の目を打つから「魔目」(まめ)=「豆」だそうで…
ちなみに想像上の鬼は角(つの)をはやして、虎の皮のふんどしをしています。
これは、恐ろしい鬼は東北の方角にいて、その方角というのが十二支でいうところの
「丑寅」(うしとら)の方角にあたるため、鬼は牛と虎の特徴をもって想像されたのだそうです。
つまり牛の角、虎の牙、虎皮のふんどしスタイルです。
setsubun2101
昔から節分の夜に出没すると考えれた鬼ですが、ひいらぎの葉が鬼の目を刺すということで
ひいらぎのあるうちには鬼が来ないといわれていました。
また、いわしの頭の異臭が鬼を近づけないとも考えられていました。
これらは現代でもひいらぎの小枝にいわしの頭を焼いて刺す
「やいかがし」の習慣として残っています。
豆まきはこの「やいかがし」で追い払った鬼に追い討ちをかける役目もあったのです。

ehou

さて、最近は節分に「恵方巻き」(えほうまき)という太巻き寿司を
丸かぶりするのが流行しています。関西では以前からあった風習だそうで
花柳界でも古くからもてはやされていたそうですが、徐々に日本全国に広まってきました。
その起源は大阪とも愛知とも言われ、関西方面や花柳界では古くから知られていたのだそうです。
メジャーになったのは1977年に大阪海苔問屋協同組合さんが
道頓堀で節分のイベントとしておこない、マスコミに取り上げられたのがきっかけなのだとか。

巻き寿司には「福を巻き込む」という願いがこめられ、切らずに丸かぶりするのは
「縁を切らない」という願掛けです。そして食べる方角が決まっています。
その年の歳徳神(としとくじん)の位置する方角「恵方」(えほう)
(または「あきの方」とも言います)を向き、しかも無言で丸かぶりすると
一年間幸せに暮らせるのだそうです。
・恵方を向いて巻き寿司を食べるから「恵方巻き」(豆巻き“まき”をもじっている)
・恵方を向いて食べる寿司なので「恵方寿司」
・丸かぶり(かじること)するから「丸かぶり寿司」
このほかにも、地域やお店によって様々な呼び名があるようです。
歳徳神(としとくじん)は女性の神様で、その年の福徳を司る神様です。
古くから民衆に崇められてきました。
歳徳神は、何ごとに対しても神秘的な作用を及ぼすといわれる大吉祥の神様。

コンビニ各社では、さまざまな恵方巻き(まるかぶり寿司)が
登場しています。今年は恵方(北北西)を向いて、どれを丸かぶりする?
こちらをチェック☆ コンビニ恵方巻き

ehou2
今年の恵方は『北北西』
この方角が今年一年の大吉方となりますから
建築、普請、造作、婚姻、移転、旅行、商取引など、何をするにも吉方位となります。
恵方はその年の十干十二支(じっかんじゅうにし)で決まります。
今年は亥年ですが、正確に言えば丁亥 (ひのとい、ていがい)という年になります。

中国に古代からある自然哲学の原点に「陰陽五行」(いんようごぎょう)という思想があり
「木火土金水」(もくかどごんすい)で表します。
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じるとする
五行相生(ごぎょうそうしょう)と、水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち
木は土に勝ち、土は水に勝つという五行相剋(ごぎょうそうこく)が相対して
宇宙の万物が全て成り立っているという思想です。
この五行にプラスして、物事にはすべて「陰と陽」(裏と表)があるという
陰陽(いんよう)を配置し、五行x2=10個の漢字で表したものを
「十干」(じっかん)と言います。
陰陽は「陽」を「兄」(え)、「陰」を「弟」(と)と読みます。

甲(こう)=木の陽(兄)で「きのえ」
乙(おつ)=木の陰(弟)で「きのと」
丙(へい)=火の陽(兄)で「ひのえ」
丁(てい)=火の陰(弟)で「ひのと」
戊(ぼ) =土の陽(兄)で「つちのえ」
己(き) =土の陰(弟)で「つちのと」
庚(こう)=金の陽(兄)で「かのえ」
辛(しん)=金の陰(弟)で「かのと」
壬(じん)=水の陽(兄)で「みずのえ」
癸(き) =水の陰(弟)で「みずのと」
ehoukoyomi

ここまでくると、なんとなく聞いたことがありますよね。
この十干によくご存知の十二支(じゅうにし)
『子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥』を組み合わせたものが
ほんとうの「干支」(えと)ということになり、60年に一回の周期で
同じ干支がまわってくるので、60年目を「還暦」(かんれき)というのだそうです。

バレンタインデーにチョコレートを贈る行事は
昭和30年代にあるチョコレートメーカーさんが行ったキャンペーンセールが始まりで
昭和50年代頃から定着するようになりました。
恵方巻きも大阪のあるお寿司屋さんが中心になって商売に結び付けたのがきっかけで
海苔業界も便乗し、次第に全国に広まってきたということです。
古くからある年中行事に、新しく生まれた年中行事が加わっていくという
時代の流れはおもしろいものです。
ですが、時代の変化とともに核家族化によって家族と行うこのような習慣も失われつつあります。
こういう時代だからこそ、このような習慣を大事に
また日本の文化を継承することも大切なのではないでしょうか

tsubaki
節分の翌日は立春。
「椿」は木へんに春と書くことから、冬の寒気を払い春になったことをあらわします。

[立春](りっしゅん) 2月4日〜2月18日
暦の上で一年の始め、春の始めとされ、暖かくなりはじめる。
旧暦正月の節気。太陽が黄経315度に達する。
待ち望んでいた春の到来。といってもこれは「暦の上」でのこと。
つまり二十四節気では立春から春の季節となるから。
「冬来たりなば春遠からじ」という言葉があるが
四季は循環するから厳しい寒さの後に暖かい春がやって来る。
「大寒」のすぐ後に「立春」と続くのは「陰(寒さ)極まって陽(暖さ)生ず」という。
東洋哲学が底流にある。
今年は旧暦の元日が立春より8日遅い2月12日。
このように立春が元日以前に来る場合を年内立春といい
立春が元日以降に来る場合を新年立春という。
旧暦では正月、二月、三月を春としたから
年内立春のときは、日付の上ではまだ前年の内だが
立春から新年とする考えからはすでに新年である。
この矛盾に戸惑った平安朝の貴族が詠んだのが
『古今集』の冒頭にある次の「春立つ日に詠める」という和歌。
「年の内に春は来にけり ひととせを 去年(こぞ)とやいはん 今年とやいはん」
実は年内立春と新年立春とはぼぼ同数なので年内立春が珍しいというわけではない。


「暮しに生きる日本のしきたり」
日本の伝統行事・しきたりはこんなにも美しい。
季節の移ろいとともに生きる、ゆかしくなつかしい日本の行事。
日本人が日本人であるための、伝統のしきたりの由来と正しい作法を、わかりやすく伝える。


「節季の室礼」
日本料理と和の暮らし、そして歳時を楽しむための一冊。


「和の暮らしが楽しい!おうち歳時記」
正月、節分、聖バレンタイン、雛祭り、花見、七夕、月見、クリスマス…
生活の中に行事を取り入れて、もっと楽しんでみませんか。


「和ごよみと四季の暮らし」
写真でつづる「やさしい」暮らし歳時記。
伝統的な和の暮らしのなかに、快適な生活のヒントがあります。
季節の移ろい、行事の由来、晴れの日のごちそうなど先人に学び
毎日を「やさしく」「ゆったりと」すごしたいものです。


「まつり」の食文化
雑煮や屠蘇、七草粥、節分の豆まき…
正月や節分、祭りなど四季折々の「ハレ」の食文化を、民俗学的見地から研究。
これらの多彩な行事の真の意味や、ここで供される料理の本来のあり方を探り
日本の国や日本人の原点をじっくりと教えてくれる。


「日々の?!なるほど歳時記」
読み出したらやめられない!読めば他人に話したくなる!博覧強記知的話のねた本。
初夢(一月二日)―吉兆「廻文」/七草がゆ(一月七日)―七草は六日に摘む/
成人の日(一月の第二月曜日)―変遷する成人の儀式/
節分・豆まき(立春の前日/三日頃)―マメに年四回もやられたのでは鬼もたまらない/
立春(二月四日頃)―中国の正月は二月/ほか


「四季の行事のおもてなし」
古来、日本人がもっていた目に見えないものと向き合い
そこに思いを馳せる豊かな感性から年中行事は生まれました。
「室礼」とは行事の心や季節をものに託してしつらえる和のおもてなし。
季節を愛で、和の心にふれるひと時を暮らしに取り入れてみませんか。



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