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■■■   色彩散歩 ■■■
Mon.
06.12.2006
* 色のはなし *

cuiwindow

生活の中に様々な「色」が溢れています。
自然界の中にも多様な「色」が存在しています。
この世界は「色」で構成されていると考えてもいいかもしれません。
「色」は、人間の「こころ」に働きかけ
「からだ」に影響し「いのち」に繋がっています。

◆虹の色
▪ 雨上がりの虹の色の数はいくつ?
▪ 虹は何色?


色は人間の精神に深く影響しています。
当然のことですが、属している文化によって人間の精神パターンにも違いがあります。
ということは、色も文化によって違いが出てくることになります。
「虹は何色ですか?」と尋ねたらほぼ十人中十人が「七色です」と答えるのではないかと思います。
私たちは虹を七つの色だと思っています。
レインボーカラーと言えば七色、それが常識。
けれどもこれは文化が作り出したその文化内での常識であり
”絶対的事実”ではありません。
国により、文化により、虹の色数は異なるのです。

雨が止んで天に現れるのが「虹」
日本では虹に見える色は七色と云われます。
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫です。 
しかし、欧米では虹は六色であると考えられています。
青と藍は同色とされるのです。

日本では”あお”と”みどり”の区別は曖昧で
時には同一視されたりしています。
青々とした葉っぱと呼ばれているものは、本当は緑色です。
もしも緑という名前が無かったら日本では青と緑は同じ色
一色として数えられ虹の色も六色になることでしょう。
更に、青と藍色の区別を付けなかったら五色になってしまいます。

この世に色は溢れていますがその全てに名前は付けられていません。
文化によっては、色を表す言葉が二つ三つしか存在していなかったりもします。
名前の無い色は、概念上、存在しません。
存在しない色は数えられないので文化によって虹は五色だったり三色だったり
時には二色だったりもするのです。

驚きは中近東です。
こちらでは、五色とされています。 
緑と青と藍が一色で青とまとめられています。
もっと驚くのは、メキシコの原住民であるマヤ族
黒・白・赤・黄・青の五色に分けると言います。

これは、古代の日本や中国の色彩思想にも通ずるものがあります。
昔は日本でも緑や藍は青から分化されていませんでした。
天に見える虹は世界どこでも同じはずですが
見る側の受け取り方で感じ方も大きく変わるようです。

日本でも、古代では殆ど色の認識はされていなかったようです。
”あか”は明るく、あかあかと燃え輝く火や太陽の色。
”あお”は薄暗いぼうっとした感じ、または草木染めの色。
”しろ”は夜が白けるときの色。”くろ”は日暮のときの暗い色。
こんな曖昧な明度の差程度の認識しか、最初は無かったようなのです。
五世紀ごろに中国から五行思想とそれに対応した
青・赤・黄・白・黒の五色が伝わり
色の区別が明確に認識されるようになったとか。

また、その文化によって尊い・神秘的とされる数に合わせて
色数を設定したこともあるようです。
基本的に、古くは東アジアでは五色
西欧では三色とするのが普遍的だったらしいですが
それは五行思想や三位一体思想からの発想だったろうと言われます。
しかし一方で、現代でも単に明(赤)と暗(緑〜黒)の
二色としている民族もかなり多いようです。

では、現在日本や西欧で七色とされることが多いのは何故なのでしょう?
まずは、イギリスの科学者・ニュートンが太陽光をプリズムで
虹色の帯に分解したとき、聖数七(音階など)にちなんで
それを七色に数えたということが始まりのようです。
このために、イギリスやアメリカの学術分野では
虹を七色と定義するようになり
そして日本でも恐らくはそれを受け、明治八年発行の教科書
『小学色図解』で「太陽の光は七色」と書かれたことから
虹を七色とする認識が一般に広まったのだとか。

日本は四季とそれによって様々な色をみせる自然に恵まれています。
山や木々、花、河や海、空、風などの微妙な変化が
私たちの色に対する感受性を育ててくれたのです。
また色や自然に興味が沸いてくるともっと微妙な変化にも気づいてきます。
虹色が何色にも感じられたりするのかもしれません。

自然の色ほど微細なものはないのではないでしょうか…

gs

◆みどり色の空
▪ みどり色の空を見たことありますか?

空色といえば「青色」ですが、自然は本当に多様で
同じ空にも様々な色を見せてくれます。

朝日が昇る直前は空も燃えるように真っ赤。
夕日が落ちるころには泣けるような橙色。
太陽が丸々現れると神々しい黄金色。
空は晴れていると普段は抜けるように青い。
太陽光が薄らいでくると、切ない藍色。
陽が地平線から見えなくなって暫く経つと神秘的な紫色。

でも「緑色」の空を見た記憶があまりありません・・・
皆さんもちょっと思い返してみてください。

【ケース1】 太陽残像現象
眩しい太陽を暫く直視し(目がチカチカしますが・・・)
太陽のあるところ以外に目をやると、ぼんやりと淡緑の光が見えます。
これは太陽に限らず、マゼンダ(赤紫)のものを見ると同様の効果が得られます。
私たちの脳が目に入ってくる色とは補色のカラーを作り出しているからですね。
ということは、太陽は実はマゼンダということ・・・?!

【ケース2】 彩雲(さいうん)現象
非常に縁起がいい雲で、サーモンピンクや淡いブルー、薄紫、レモン色と
所々に朱金色がきらきらと光る雲です。
このパステルカラーの雲の中にペパーミントグリーンも見えるそうです。
地方によっては『錦雲(にしきぐも)』とも呼ばれ
朝日や夕日に彩られた雲とは全く違うそうです。
まるで、天使か天女の神々しい舞を見ているようだそうです。
見てみたいものです・・・

【ケース3】 虹
虹の中にもグリーンが見えますよね。

【ケース4】 細い緑の幅
夕日が地平線に落ちてから暮れ切ってしまうまでのしばらくの間
「橙色から薄紫色,藍色,濃紺色にかけて」の間に時として一部分
空が一筋くらい緑色に見えるような時があるそうです。
橙や紫に較べるとかなり細い幅の色なので見分けが付けにくいかも。
空気が澄んでいる時季、特に雪の降らない地方の方なら
晩秋から初春にかけての冬の夕空はおススメだそうです。
晴れた日にじっくり空を眺めてみるものいいものかもしれません。

空に限らず、自然には本当に様々な色が存在していますが
案外、見過ごしているものも多いようです。
時間に余裕があるときは、じっくりと自然の彩を感じてみるのも
好い癒しに繋がるかもしれません。

自然界の色って本当に不思議…

bp

◆禁色ってなに?!
▪ 使うことを禁じられた「色」

現在の日本では、「禁色(きんじき)」という風習はなくなりました。
「禁色」とは、文字のごとく使用することを禁じられる色のことです。
ただ、安全性や公共性を重視する場合は色を規制することもあります。
例えば、道路や海上・空中の交通時に必要な灯火や標識の色など。
こういった行政による規制以外には、表現の自由というお墨付きで
街には様々な色を楽しむことができます。
しかし古代から近代まで色で身分や役職を区(差)別していました。
支子(くちなし)・深蘇芳・深緋・深紫など、濃い赤か紫などが禁色とされました。
これは、色そのものが高貴であるという側面以外に
それらを染め上げるのに、経済的にも高価であったからでしょう。
ただ、紅や紫でも色の薄いものは庶民でも使用できるようでした。
これらを「聴色(ゆるしいろ)」と言います。
桃色など下人の色と言われる位ですから、今で云うところのピンク系の色は
庶民が自分たちで生み出した庶民の色と言えます。

「禁色」という制度そのものの善し悪しは兎も角、その文化のお陰で
繊細で微妙な日本の古代色が生み出されたのではないでしょか。
今の日本では古来からの古代色から欧米の伝統色
最近開発された色など多彩な色合いで暮らすころが出来ます。

これらの色を巧く活用したいものです。

7ls

◆カラーの生活術 〜色を駆使して生活に彩を〜
▪ 生活に役立つ「色」あれこれ

※風邪などで汗をかく場合には綿などの自然素材の白色の下着が有効。
これらを着用して一晩眠ると、汗をしっかり吸収してくれます。

※寝室では薄い青や緑を基調としたコーディネートが睡眠を誘います。
濃すぎると重たくなってしまいますので、あくまでも淡い色合いで。

※勉強部屋には落ち着くグリーンを。
特にペパーミントグリーンは頭脳にバランスの良い刺激を与えるので
集中力が保ちやすくなります。

※玄関には赤や橙などをポイントカラーとして使うと
疲れて帰ってきても元気を取り戻してくれます。
但し、あまり分量が多すぎると逆効果なのであくまでポイントカラーとして。
もちろん、帰ってきて目に入るところに使ってください

※山登りでは黄色の服は避けたほうが無難でしょう。
確かに目立つ色ではありますが、虫が黄色の服に寄ってきます。
また、黒ぽい服も蜂が熊と勘違いするのか、近づいてきます。

※食卓にはオレンジ色や黄色・明るいベージュなどの色を使って
「食欲」を高めましょう。 しかしはっきりした色合いのものは
ポイントカラーとして使ってください。

色を上手く活用してより豊かな生活を…


「Wa和・環・輪・話・倭・我」
和…美濃焼の9スタイル。
環…どんぶりの歴史・どんぶり百選・どんぶり百膳。
輪…お米とお酒・とっくり・盃・そば・すり鉢。
話…和菓子とお茶。倭…五節句一節会。我…和風暦と日本の色。
テーブル&フード&花コーディネーターである著者が
“Wa”へのこだわりと思いを集め六つの“Wa”で構成。
日本の良き伝統とこれからを考えるTEXT BOOK。
Wa和・環・輪・話・倭・我

「日本の色を染める」
紅花で艶やかな赤を染め、紫根から深い紫を取り出す。
色を重ね、その微妙な変化を楽しむ。
日本の色と衣と染の歴史。
日本の色を染める


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15 : 12 : 19 ▲ 彩々な色 コメント:0

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