
古来、人は、月の動きから日を数え、太陽の動きから季節を知りました。
現代、私たちはともすると時に追われ季節感をも失いがちです。
日本には「旧暦」とともに使われていた「二十四節気」や「雑節」など
季節を表す言葉があり、人々は自然と上手に折り合いながら暮らしていました。
豊かな季節の表現や古くからの知恵を知り
日々の暮らしを季節感あるものにしたいですね。
そもそもカレンダーとは一体何か・・・
現在普段使っているカレンダーは太陽暦(※1)です。
太陽暦のグレゴリオ暦(※2)という名前のカレンダーを使っています。
カレンダーというのはそもそも、西暦前は農耕のためや
川の氾濫の時期を知るためであったり
生と密着していて、生活の必要性の中から生み出されたものです。
カレンダーの意義とか定義としては「日にちを数えるもの、日付けを確認するもの」
それがカレンダーのもともとの使用目的。
それが西暦前3000年ぐらいに、今の形…グレゴリオ暦の元になる
太陽暦・太陰暦(※3)といったものが形が整えられ
世を治める上での道具としてのちに必要品という中で変わっていきました。
日本の場合、カレンダー自体はグレゴリオ暦、いわゆる西暦というものを使っていますが
日本独特の年代の区切り方として
近代でしたら明治・大正・昭和というように
天皇陛下の治世やその天皇が世を治めている間の区切りとして
日本の独特の年号、いわゆる元号を使っています。
※1 太陽暦:
地球の公転周期の365日を、1年の基本の枠組とする暦。
「13の月の暦」やグレゴリオ暦は、この太陽暦である。
※2 グレゴリオ暦:
現在使われている暦の名称。
1582年10月にローマ・カトリック教会の教皇グレゴリウス13世によって
制定されたキリスト教の宗教暦。
4年に一度(正確には400年間に97回)のうるう年があるのが特徴。
※3 太陰暦:
月の満ち欠けを基準とする暦。新月を月の1日、満月を15日とし
1か月は29日か30日で、1年を12か月とすると合計354日となる。
イスラムの宗教暦などがこれにあたり、純粋な太陰暦では1年が354日となり
地球が太陽のまわりを一周する公転周期の1年365日とは11日前後のずれが生じる。
そのため、イスラム教の宗教行事であるラマダーンの断食月は
季節を移動していくことになる。

◆日本で使われている暦◆
+ 現在、公用されている暦
新暦=太陽暦(グレゴリウス暦) 明治5(1872)年以降、公用されている。
+ それ以前に公用されていた暦
旧暦=太陰太陽暦。明治5(1872)年まで。
( 旧暦は、今も一般にはさまざまに使用されている)
●新暦=太陽暦
太陽の運行周期をもとにし、一年を365日と定めた暦。
太陽の周期は365.2422日で、誤差は4年に1度の閏日(うるうび)で調整している。
国際的に使われている現行の暦は「グレゴリウス暦」とも呼ばれ
古代ローマでユリウス・カエサル(シーザー)が制定した「ユリウス暦」を
16世紀に、ローマ教皇のグレゴリウス13世が改定したもの。
●旧暦=太陰太陽暦
月(太陰)の運行周期をもとにし、一ヶ月を29日あるいは30日と定め
太陽の運行周期との誤差も加味した暦。
月の周期は約29.5日。12ヶ月では354日前後になり
太陽の運行周期(約365日)に比べ10日余り少ないため
約19年間に7回、閏月(うるうづき)を一ヶ月追加し調整している。
古代中国で発祥した太陰太陽暦は日本に伝わり、長く公用された。

四季折り折り、季節の行事を家族で取り入れ、
昔からのいわれや、こよみの言葉の意味を知り、和の心にふれる。
◆くらしの歳時記◆
6月
● 螢狩り(ほたるがり)
夏の夜の水辺で、青い光を放ち飛び交う螢。
水に恵まれた日本では、古来、螢狩りが楽しまれてきました。
「狩る」とは採集ではなく、眺めて愛でること。
神秘的な螢の光は、昔、人の魂にもたとえられたそうです。
螢の多くは、川床で蛹(さなぎ)として1年近くを過ごし
羽化して成虫となり、わずか1週間ほどで命を終えてしまいます。
この短い成虫の間のみ、青い光を放ちます。
螢の光は、求愛や威嚇などのシグナルだそうです。
日本には40種あまりの螢が生息していますが
中でも代表的なのは源氏螢と平家螢。
源平合戦にちなみ、体が大きく強く光るものが源氏螢
体が小さく弱く光るのが平家螢とされたといわれます。
昔ほど螢は見かけませんが
最近では町のお祭りなどで螢狩りが行われるところもみられます。
またきれいな水がないと生きられない螢のために
水辺を浄化し、螢の住める環境づくりも各地で進んでいます。
● 更衣(ころもがえ)
衣替えのこと。
四季の変化に富んだ日本では昔より季節に応じた衣服の入れ替えが行われている。
平安時代、旧暦の4月1日と10月1日に着物を替えたのが始まりという。
後に、着物から洋服への変化に合わせ
明治政府が6月1日と10月1日を夏冬の更衣の目安とした。
今も制服などを替える日の目安となっている。
昔は更衣の時、着物に虫が付かぬよう風にあてて手入れされていた(虫干し)
また衣服だけでなく調度も替えるなど、夏じたく(冬じたく)が整えられていた。
● 梅雨(つゆ)
梅雨は、東アジアに特有の雨期。
ジメジメしてうっとうしい日が続くが
この時期の長雨は重要な水源でもある。
梅雨という言葉は、梅の実が熟す頃であることから使われるようになったといわれている。
蒸し暑く食品が傷みやすいため食中毒が起こりやすいので
子どものいる家庭ではくれぐれも注意したい時期。
「えこよみ」 二十四節気や七十二候を通じて四季の移ろいや身近な自然を感じる絵本。
古くから伝わる季節の言葉と美しいイラストに新暦のカレンダー。
日々の暮らしの中に小さな自然の変化を見つけたらこの本を開いてみて下さい。
あなたの生活と自然が実はとても近くにあることに気がつくかもしれません。
「旧暦と暮らす」スローライフの知恵ごよみ
先人が二十四節気のうち更に七十二候に分けた季節を感じたい。
そしてめくるめく日本の季節を愛でながら生きようと思わせる一冊












