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■■■   [小満] (しょうまん) ■■■
Thu.
05.25.2006
ivy

小満(しょうまん)は二十四節気の1つ。
5月21日〜6月5日
太陽黄経が60度のときで万物が次第に成長して一定の大きさに達して来る頃。
暦便覧には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されている。

麦畑が緑黄色に色づき始める。山野が緑にみちあふれ麦刈りの頃となる。
5月の後半になると木々の緑もすっかり色濃くなり
花にいろどられた頃を忘れた頃に小さな実が目につくようになる。
緑一色の野山の中で麦畑だけが緑黄色に色づいてくる。麦秋である。
麦畑が少なくなっただけにその存在が目立っている。
二十四節気の小満とは、もともとは麦の実が次第に充実してきたさまを
待とうというのが小満の心であるといえよう。
二十四節気を5日ずつに分けた七十ニ候では
初候は「かいこ起きて桑を食はむ」次候は「紅花栄う」
末候は「麦の秋いたる」 養蚕も紅花の栽培も今日では昔ほど
さかんではなくなったがそれでも今も初夏の風物詩になっている。
ホトトギスやカッコウの鳴き声が聞こえて
ツバメがますます忙しそうに飛び交っている。

* 紅花咲き、麦みのるころ

芭蕉が『おくのほそ道』への旅に出発したのは元禄二年(1689)三月二十七日のこと。 
よく知られているこの本の旅立ちの章には、次のように書かれています。
「弥生も末の七日、明ぼのの空朧々(ろうろう)として
月は在明(ありあけ)にて光おさまれる物から、不二の峰幽(かすか)にみえて
上野・谷中の花の梢、またいつかはと心ぼそし
」 
この名文を読んで、大概の人は春霞の中の上野や谷中(やなか)の花景色を思い浮かべ
芭蕉の旅立ちが花のころだと思い込んでしまう。
しかしこの日付は言うまでもなく旧暦のもので、太陽暦では五月十六日に当たっていた。
したがって、上野・谷中の桜ももうとっくに葉桜。

◆小満の期間の七十二候

[初候]
蚕起食桑(かいこ おこって くわを くらう) : 蚕が桑を盛んに食べ始める(日本)
苦菜秀(くさい ひいず) : 苦菜がよく茂る(中国)

[次候]
紅花栄(こうか さかう) : 紅花が盛んに咲く(日本)
靡草死(びそう かる) : 薺など田に生える草が枯れる(中国)

[末候]
麦秋至(ばくしゅう いたる) : 麦が熟し麦秋となる(日本)
小暑至(しょうしょ いたる) : ようやく暑さが加わり始める(中国)

二十四節気の「小満」
これは万物がしだいに成長して天地に満ち始めるころという意味。
もともとは、麦の穂に実が稔って少し満ちてきたということである小暑に対する大暑
小寒に対する大寒のように、小満の対になる「大満」はない。
小満の七十二候、初候は「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ)
次候は「紅花栄」(べにはなさかう)
末候は「麦秋至」(むぎのときいたる)。
初候の蚕は春蚕(はるご)のことで、卵からかえったかいこが勢いよく桑の葉を食べ始める。
現行七十二候の成立した明治初年ごろは養蚕は春蚕が中心であったから
この時期に登場するわけです。
次候の紅花は、紅色の染料の原料。
このころ赤味をおびた黄色いアザミに似た花を咲かせる
かつては全国的に栽培されていたその中心は山形県村山地方。
現在でもベニバナは山形県の県花になっている。
また、種は食用油として珍重されています。

そろそろ麦も成熟し麦畑が黄茶色に染まってくる。
麦刈りの始まりも近い。

◆小満の養生

「斗が甲を指すと、小満になり、万物はこの時になると少し充満し
麦はこの時になると小満となって完全に熟することなく、ゆえにこの名が付けられた
」
これは小満から、オオムギ、冬まき小麦などの夏季収穫作物がすでに実を結び
種が次第にふっくらとしてくるが、まだ熟していないことを物語っており
ゆえに小満といわれている。

小満になると太陽の黄経は60度となる。
これは生物の季節の変化を示す節気である。
いわゆる生物の季節とは自然界の草花、樹木、鳥類、動物類が一定の季節によって活動し
このような活動が気候の変化と密接な関係があることを指す。
そのため、そのさまざまな活動は季節の目印となり
例えば植物の芽がふく、葉が出る、花が咲く、実を結ぶ、葉が黄ばむ、葉が落ちる
動物の冬眠、よみがえる、鳴く、繁殖・育成、移動などは
いずれも気候の変化の制約を受けるものであり
人々はこれらの現象を生物の季節という。

小満の節気はちょうど5月下旬であり、気温が目に見えて高くなり
涼しさをむさぼって横になるならばリューマチ、湿性の皮膚病などを誘発することになる。
小満の節気の養生の中で、特には「病気にかからないうちに先に予防する」という
養生の見解を打ち出している。
これは病気にかからないうちに、さまざまな予防を的確におこない
病気の発生を防ぐことである。

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