
盆踊り、夏祭り、花火大会…
浴衣の帯に団扇を挿して、カランコロンと下駄の音。
耳に心地いい、夜風に流れるお囃子の笛。
湿度の高い日本の夏の暑さは苦手ですが、こんな風情ある日本の夏は良いものです。
水風船。
綿菓子。
金魚すくい。
縁日は楽しい夏の思い出です。
実は「神様や仏様とご縁のある日」ということなのだそうです。
ご縁のある日を会日(えにち)ともいうことから
それがなまって縁日(えんにち)と言われるようになったようです。
神仏には、それぞれ縁(ゆかり)のある日があり、祭りや供養が行われます。
ご縁のある日にお参りすれば、いつもにも増してご加護があるとのことで
縁日はすでに平安時代には存在していたそうです。
一部ですが、神仏の縁日をご紹介します。
主な縁日
水天宮 - 毎月5日(毎月1日,5日,15日とする所もある)
薬師如来 - 毎月8日
金毘羅 - 毎月10日
虚空蔵菩薩 - 毎月13日
閻魔 - 毎月16日
歓喜天(聖天) - 毎月16日
観世音菩薩 - 毎月18日
弘法大師 - 毎月21日
地蔵菩薩 - 毎月24日
愛宕権現 - 毎月24日
天神 - 毎月25日(天神祭)
不動明王 - 毎月28日
妙見菩薩 - 毎月1日,15日
鬼子母神 - 毎月8日,18日,28日
摩利支天 - 亥の日
毘沙門天 - 1月,5月,9月の最初の寅の日
大黒天 - 甲子の日
弁才天(弁財天) - 己巳の日
帝釈天 - 庚申の日
元三大師 - 1月3日
縁日の屋台
縁日の風物詩の出店として伝統的にみられるもの。盆踊りの出店とほぼ同じ。
下記以外にもたこ焼き、焼きそば、磯辺焼きなど日常見かける屋台も並ぶ。
これらは子供はもとより、童心に帰った大人・青年らの関心も集める。
なお、これらの一部は、冬季の縁日には出店しない(夏を中心に、4月〜10月頃のみ出店する)。
こうした屋台で見られる商品は、粗悪品であったり
原価の数十〜数百倍で販売されていることが多い。

綿菓子 - キザラを高温で熱し、綿状にした菓子。
リンゴ飴 - リンゴに飴を絡ませた物。現在は小さなリンゴなどもリンゴ飴にしている。
あんず飴 - 果物に飴をからめた菓子。
ベビーカステラ - 小さなカステラという意味だが、ホットケーキの丸めた物という感じ。
東京ケーキ、チンチン焼、ピンス焼の名で売られることもある。
ソース煎餅 - デン助賭博のようなルーレット状の籤で当選した枚数の薄い煎餅と
おたふくソースや梅ジャム等各種「たれ」のセット。
カラ籤はないが、5〜10枚の当選範囲が多くしてある。
お面 - プラスチック製のアニメ・ゲーム・特撮等の人気キャラクターのものを販売する。
金魚すくい - 小さな金魚を掬う。
大抵は高級金魚養殖の選抜で間引かれた個体で、元々弱っていることが多いため
一晩で死んでしまうことも多いが、育て方が上手だと結構良い形に成長する。
ひよこ - 養鶏場で商品価値の低い雄の ひよこの処分手段として売られているケースが殆ど。
スプレーで着色し「カラーひよこ」と称して売ったり
稀にウズラの子(シマドリとも)などを売るものもあった。
近年は動物愛護の風潮もあってか、余り見かけなくなった。
型ぬき菓子 - 型ヌキ、ヌキなどの通称で呼ばれる。
小麦粉などで作って色づけされた板の絵柄を爪楊枝や針などで削る遊び。
ヨーヨー釣り - カラフルな模様の水風船をかぎ針で吊り上げる遊び。
チョコバナナ - 丸ごとのバナナをチョコレートでコーティングした菓子。
コルク射的 - 遊戯銃でコルク弾を打ち出し、倒した景品をもらえる遊び。
スマートボール - 横になったパチンコ台でボールを穴に入れる遊び。

梅雨の季節ですね。
梅雨はしとしと雨が降く「露けき時節」であるから
「つゆ」と呼ばれるようになったとか。
雨季の一種。
雨季が訪れる土地は世界中に多くありますが、梅雨はそれほど雨足の強くない雨が
長期に亘って続く点に特徴があります。
ちなみに梅雨の季節に入る最初の日を「入梅」(にゅうばい)と言いますが
どちらも梅の実が熟するこの季節に雨季に入るところからきているそうです。
他に「つゆ」は「潰(つ)いゆ」で、ものが湿り腐る季節で
この頃は湿度が高く、諸物に「黴」(かび)が生じやすくなるところから
「黴雨」(ばいう)といわれ、これが「梅雨」(ばいう)になったとも言われています。
また梅の実が黄色く色づき梅が熟する時期の雨で
“毎”日のように降ることから「梅」という字が当てられたという説があります。
「梅雨(つゆ・ばいう)」とも呼ばれます。
このため、カビや食中毒などに注意が必要な季節とされています。
梅雨の語源としては、この時期は湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから
「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説
梅雨(ばいう、つゆ。黴雨とも)は、北海道と小笠原諸島を除く日本
朝鮮半島南部、中国の華南や華中の沿海部、および台湾などの
東アジアにおいて見られる特有の気象現象で、5月から7月にかけて毎年巡って来る
雨の多い期間のこと。
梅雨の時季が始まることを梅雨入り(入梅)
梅雨が終わって夏になることを梅雨明け(出梅)と言い、
気象当局が梅雨入りや梅雨明けの発表を行う地域もあります。
[入梅] (にゅうばい) - 6月11日頃
気象の上での入梅は地域によって相違があるし年によって早い遅いがある。
しかし、大よその時期を知らせる必要があるところから
暦の上の入梅が設けられている。
暦の上の入梅は、現在では太陽が黄経80度に達したときと定められているので
夏至(黄経90度)のほぼ10日前となり、例年6月11日頃である。
古くは芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日とされた。
壬の日が選ばれたのは陰陽五行説で、壬は水の気の強い性格とされたからで
多少こじつけっぽい理由である。
現在の方法だと、東海・関東地方の梅雨入りの平均にほぼ合っていて
ある程度合理性を持っている。したがって平均値だと思って見れば
暦の上の入梅も雑節として記載されている意義があるわけである。
暦の上に「出梅」は記載されていないが
「入梅」があるのだから当然「出梅」もある。
これは古くは小暑後の壬の日とする説と夏至以降の庚(かのえ)の日とする説とがあった。
両説あって迷うが、今年を例にとってみると、前者では7月8日となり
後者では6月26日となる。
どちらにしても、気象上の梅雨明けとは無関係である。
[芒種] (ぼうしゅ) 6月6日〜6月20日
梅雨入りの頃、梅の実が黄ばみ、田植えが盛んになる。
芒種とはノギのある穀物の種の事である。
つまり稲とか麦などの種である。
二十四節気の名称に「穀物の種」が採用になっているのは不思議であるか。
これはこの頃、秋に播いた麦類の実が稔って刈り入れが行われる一方
昔は今頃から田植の最盛期になるからである。
季節感の乏しい都会の生活では、なかなか味わえないが、田植ではもうすっかり(誉)景色である。
「かまきり生ず」「腐草(くされたる)ほたよとなる」「梅の実の黄ばむ」が芒種の七十二候。
初候、次候、末候の言葉である。
かまきりも、ほたるも、梅の実も都会の生活の中では緑が薄くなってしまったが
もうそんな季節なのである。あと欲しいのは雨である。
待(機)の梅雨は南の方から次第に北上して来ている。
暦の上の入梅は6月11日。

六月(水無月)みなづき
入梅(12日頃) 夏至(22日頃)
涸月/鳴神月/松風月/炎陽/常夏月/雷月/長夏/田無月
風待月(かぜまちづき)旦月(たんげつ)
蝉葉月(せみのはづき)焦月(しょうげつ)
◆水無月(みなづき)
六月は、読んで字の如く「水が無い月」だからという説と
無の字は「な」の当て字で、「〜の」を意味する。
ということは「水のある月」になる。
水の無い月と書くが、水が無いわけではない。
水無月の「無」は、「の」にあたる連体助詞「な」で「水の月」という意味になる。
陰暦六月は、田に水を引く月であることから水無月と言われるようになった。
田の一番草や二番草を取り終わって、まず稲作の大切な仕事をし尽くした
つまり「皆し尽くした月」が詰まって「みなつき」。
又、旧暦の6月は梅雨が明けて水が少ないからという二つの説が有力。
「梅雨(バイウ)」は中国から来た言葉です。
長江流域で梅の実が熟す頃に降る雨のことを梅雨と言ったのです。
日本人は、その言葉をそのまま輸入するだけでなく、梅を加工して梅干しを作るように
雨から「露(ツユ)」を連想して「梅雨」のことをツユとも読むようになりました。
梅雨は東アジア特有の雨期ですが、梅も東アジアでしか見られない植物です。
梅というといかにも日本の花木、という感じがしますが
実はこれも、「梅雨」という言葉と同じように中国原産で
奈良時代、遣唐使によって日本に運ばれてきたのが最初です。
梅雨という言葉を借りて、日本では、菜の花の咲く頃を菜種梅雨(ナタネヅユ)といい
サザンカの花の咲く頃をサザンカ梅雨なんて言ったりもしますが
いずれにしても着目点は花。
一方、中国人の着目点は実だったわけです。
それは、花より実が好きという二者択一的なものではなく
あらゆる植物の中でも、梅でなくてはいけない何かがあったのでしょう。
万物が枯れ尽くしている冬から春さきに
梅は厳しい寒さの中でもふくいくと咲き続けやがて結実します。
厳寒に耐えぬく姿は、心底に秘めた激しい忍耐を教えるものとして
遠い昔から中国の人々に親しまれ、やがて革命の象徴ともなりました。
梅は弥生時代に中国から水田稲作とともに日本にやってきました。
ものの加減を示す「塩梅」(あんばい)という言葉がありますが、その起こりは
むかし塩と梅を漬けて作った「梅酢」が、味加減をつける唯一の調味料だったことから
きているのだそうです。
さらに転じて健康状態などをたずねる表現にも使われてきました。
梅干しは平安時代には薬用として用いられ、戦国時代には重要な戦時食でした。
梅干しの貴重な働きは大昔から人々の健康にかかせないものだったのです。
先人の知恵に学び、現代人の私たちもその恩恵にあずかって
梅雨の季節を健康に過ごしたいものです。
日本は雨の国・・・
四季を通して雨の恵みを受け、変化に富んだ美しい自然が育まれてきました。
その雨の情景は、ゆうに百を超える言葉で誌歌や絵画、物語や生活の中で表現され
長い歴史を陰から飾ってきてくれました。
そんな雨にまつわる言葉を少しだけ・・・

◆夏の雨のことば
五月雨(さみだれ)・梅霖(ばいりん) ……
梅霖(ばいりん)、梅雨のこと。
陰暦の五月(今の六月)に降る雨のことで「梅雨」のこと。
白雨(はくう)……
急に降り出してすぐやんでしまう雨。
村雨(むらさめ)にわか雨、夕立ともいう。
驟雨もほとんど同じ雨模様である。
* 虎が雨・虎が涙雨・曽我の雨
陰暦五月二十八日に降る雨のことを言う。
1193年のこの日、曽我兄弟による父のあだ討ちがあったことから
* 夕立
急に降り出してすぐに止んでしまう雨のこと。
白雨(はくう)・村雨(むらさめ)・群雨・にわか雨とも言う。
◆雨の歌
「春雨の やまず降る降る我(あ)が恋ふる 人の目すらを相(あい)見せなくに」
(雨が止まずに降り続いています。私の恋しいあのお方に会わせないようにとしているかのように・・・)
-万葉集・(作者不明)-
「春雨の しくしく降るに高円(たかまと)の 山の桜はいかにあらなむ」
(春雨が降り続けている今のころ、高円山の桜の花はもう咲き始めたであろうか)
-万葉集・河辺朝臣東人(かはへのあそみあづまひと)-
◆雨のことわざ
* 雨、塊(つちくれ)を破らず
雨が降り草木を培養するように、世の中が太平であること。
* 雨に沐(かみあら)い風に櫛(くしけず)る
苦労する様子をたとえたこと。
* 雨に濡れて露恐ろしからず
大灘にあった者は、小さなわざわいを恐れることはない。
* 雨晴れて笠を忘る
困難が去るとその時のことを忘れてしまうこと。
「喉もとすぎれば熱さ忘れる」と同じ意味。
* 雨だれに石窪む
わずかな力でも、長い間積み重ねれば
大きな結果をもたらすという意味。
◆雨の言ノ葉
* 雨降り花
摘み取ると雨が降ってくると伝えられている花。
ホタルブクロ、ツリガネソウなど、その地方によっても違う。
* 雨降り星
牡牛座の中にあるアルデバランを中心とした星。
またはヒデアス星団のこと。
* 雨障り(あまざわり)
雨で外出できないこと。
* 雨を帯びたる桃桜(桃李)
李や桃、桜などが雨に濡れて美しいところから
美しい女性に用いられる言葉。
* 巫山の雲雨(ふざんのうんう)
男女が夢の中で結ばれること。
◆涙の雨
* 身を知る雨
《「伊勢物語・一〇七」の「数々に思ひ思はず問ひがたみ身を知る雨は降りぞまされる」による》
自分の身の程を知る雨の意から、涙のこと。
* 時雨心地
涙の出そうな気持ち。
* 袖の時雨
時雨のように袖を濡らす涙。
* 雨雫
女性がさめざめと涙をこぼすこと。
* 雨やさめ
「さめ」も雨の意味。
重ねてその意味を強め、雨がたくさん降ることをいうが
ひどく涙を流して泣くことを意味している。
◆色々な雨
* 慈雨(じう)・甘雨(かんう)
天から落ちてくる恵みの雨のこと
特に日照りのあとの雨のように、天への感謝が
こめられている。
* 日照雨(そばえ)
陽が射しているのに降る雨のこと。
よく、天気雨はキツネの嫁入りといわれている。
* 小糠雨(こぬかあめ)
「糠」は、はかない、細かいとの意味から
細かい雨、傘をさすほどではない雨のことを言う。
霧雨・細雨(さいう)とも言われている。
* 篠突く雨(しのつくあめ)
篠を束にしたような激しい大雨のこと。
これに風が加わると、「篠を乱す」と言う。
「雨ふりの本。」
雨音を聞いたり、語ったり、訪ねたり、味わったり、作ったり
「雨ふり」を楽しむため つぎの雨が待ち遠しくなるライフスタイルブック。
「雨の名前」
「雨の名前」422語「雨の写真」148点「雨の詩とエッセー」35篇。
雨の日を3倍に楽しむ本。辞典+歳時記+エッセー+写真集のアンサンブル。

鯉のぼりはどうして鯉?5月5日はこどもの日、そして端午の節句です。
端午(たんご)とは、端(はじめ)の午(うま)の日という意味で
月初めの午の日のことを指します。また旧暦5月は午(うま)月であり
午と午、そして数字の5が重なる5月5日は重五(ちょうご)と呼ばれていました。
ところが5月は陰陽道(おんみょうどう)では悪月とされ
さらに、数字の重なる5月5日は最悪の日とされていました。
人々は5月5日を恐れ、古来より病気や災厄を祓う(はらう)様々な行事が行われてきたのです。
香り高い菖蒲(しょうぶ)は、古く薬草として用いられ
邪気(じゃき)や悪魔を祓い、疫病や火災を除くと信じられていました。
そこで屋根にのせたり、髪にさしたり、お風呂に入れて菖蒲湯としたりしました。
また、粽(ちまき)を食べたり、蓬(よもぎ)で人形を作って門にかけるなど
穢れ(けがれ)や災厄を祓うための様々な行事が行われていたようです。
平安時代になると皇居を警護する近衛府(このえふ)の武官が
端午の節句に騎射(うまゆみ)の行事を催すようになり、鎌倉時代には
「菖蒲」が「尚武」に通じるという縁起のため
武士の間で「流鏑馬」(やぶさめ)などが盛んに行われるようになりました。
子供たちは菖蒲を刀にみたてて打ち合ったり
兜(かぶと)を作って遊んだりしていたようです。
このころから、当初は祓えの日であった端午の節句が
男子中心の行事にとって代わるようになったようです。
室町時代になると勇ましい兜(かぶと)人形が作れるようになり
江戸時代には男子の健康と出世を祈って鯉のぼりが立てられるようになりました。
さて、この鯉のぼり。どうしてその魚は「鯉」なのでしょうか。
中国の黄河中流域に「竜門」(りゅうもん)という急流地帯があります。
下流からいろいろな魚が群れをなして上ってきますが
鯉だけが滝を登りきり竜になれるという故事があります。
そこから栄達の糸口を「登竜門」(とうりゅうもん)といい
「鯉の滝登り」として立身出世のシンボルとなりました。
また、鯉は陰(いん)の数である六を平方した
6x6=36枚の鱗(うろこ)を持つといわれ
六六鱗(ろくろくりん)という異名を持っています。
中国に古くからある「易」(えき)という占いでは
この数字を坤の卦(こんのけ)といい
「純粋に陰を表す数字で、万物を成長させる卦(け)」としています。
一方、竜は陽(よう)の極数九を平方した9x9=81枚の鱗を有する聖獣とされ
この数字は乾の卦(けんのけ)といい
「純粋の陽で、最高の徳を表す卦」とされています。
ですから「鯉変じて竜となる」というのは、陰から陽の卦が次第に増して
ついには「最高の徳を表す」卦になるという、易の原理にも由来しており
鯉という魚は特別視されてきたのだそうです。
また「鯉の水離れ」といい、鯉は水揚げされても息長く生きていて
まな板の上にのせられても覚悟を決めてジタバタしないことから
いさぎよい魚として武士階級に尊ばれたそうです。
鯉のぼりは江戸時代の中頃から、武士の魂、出世魚として
男子誕生の喜びを広く世間に知らせる目的で戸外に立てられるようになりました。
大空を悠然と泳ぐ姿が江戸気質にマッチしたのでしょう。
真鯉、緋鯉(ひごい)の順に取り付けますが、その上には五色の吹き流しを飾ります。
青、赤、黄、白、黒の五色は木火土金水(もくかどごんすい)の五行を表し
霊力を持つと信じられ、鯉を食べにくる竜から鯉を守っているのだそうです。
江戸ではたびたび火災が起こり、消火の邪魔になるということで
ある時から鯉のぼりの屋外飾りは禁止されてしまいました。
そこで、屋内飾りの幟(のぼり)や武者人形がその反動でますます華美を極め
豪華なものとなっていったのだそうです。
明治・大正時代になり、再び鯉のぼりは屋外にはためくようになりました。
都心や近郊の住宅密集地では、鯉のぼりを見かけることがなくなってしまいました。
旅行先などで日本の原風景の中を悠然と泳ぐ鯉のぼりを見かけると
懐かしさと共にとてもホッとします。
どうぞ末永く日本の空を泳ぎ続けて下さい。
[立夏] (りっか) 5月6日〜5月20日
茶つみの始まる八十八夜の頃。初夏の陽がまぶしくなる。
毎年子供の日の頃二十四節気の立夏となる。
暦の上ではこの日から夏となる。
青葉、若葉が太陽の光にキラキラと輝く季節である。
この頃毎年何日も休日が続く「ゴールデン・ウィーク」となる。
ゴールデン・ウィークと はただ単に休みが続くだけではなく
さわやかな初夏の気候をたたえる気持ちも含まれている。
この時期には夏日といえる気温の高い日もあるが湿度があまりたかくなく
さわやかな風が頬をなでる「若夏」という言葉がいかにもふさわしく感じられる。
近年は田植えの時期が早くなった。
田植えの終った田んぼのあちこちからかえるの声が聞こえはじめる。
カエルの合唱につられてミミズも顔を出し
竹やぶでは気がつくと竹の子がたちまち背たけを伸ばしている。
朝起きて窓を開けるを5月の元気いっぱいな空気があたり一面にみなぎっている。
「つきづきの彩り」旧暦二十四節気に見る日本の美しい風景
人や自然に拘わらずどのような存在に対しても相手を気づかう
人間の側が一歩引いて対処する気持が大切。
立春、雨水、啓蟄などの旧暦二十四節気に季節を区切り
それに相応しい季語などを添えた写真集。

「花とみどりのことのは」心に潤いを与える美しい自然、いとおしい植物。
和歌や俳句だけではなく、民謡や川柳、童話や小説の中でつかわれてきた
自然にまつわる言葉。
日本人が昔から愛し、大切にしてきた花とみどりの言葉に
華香る温かい写真を添えた珠宝の一冊。
息吹の章/華やぎの章/木霊の章/稔りの章/祈りの章
「四季ことわざ辞典」ことわざと俳句の結びつきをふまえ、歳時記にならって
四季十二か月に分けた三百九章で、季節感のあふれたことわざや
故事成句約千二百を取り上げている。

新入学、就職、引越しなど、気持ちも新たにスタートする4月。
春はお祝いやそのお返しの贈答が増える季節と聞いています。
そこで熨斗(のし)と水引(みずひき)について調べてみました。
贈答の際、品物の上にかけて用いる紙を熨斗紙(のしがみ)
又は懸紙(かけがみ)といいます。
慶事(けいじ)の場合には紅白の水引と右肩に熨斗がありますが
弔事(ちょうじ)の場合には黒白、青白、銀白などの水引のみで熨斗はありません。
お金を包む場合の祝儀袋、香典袋も同様です。
■熨斗(のし)■
熨斗(のし)とは、火熨斗(ひのし)でのした「熨斗鮑(のしあわび)」を略したものです。
古く、贈り物とは神様への供物のことであり
新鮮な肴(魚介類)を神様にお供えするということでした。
なかでも鮑(あわび)を供えるのは特別高級なことでしたが
貴重品の鮑が常に手元にあるわけではありません。
そこで鮑の肉を薄くそぎ、火熨斗(ひのし)を使って平らに伸ばしたものを代用し
「肴を添えてお贈りいたします」という意味を表したのだそうです。
熨斗(のし)には「伸ばす」という意味が含まれているので
祝い事のときには「縁を伸ばす」ということで使われますが
弔事では「引き伸ばす」という意味を嫌うとともに、生ぐさ物も嫌われるので熨斗は使いません。
慶事であっても贈り物の中身がなま物(鰹節やするめなど)のときには
表につけた鮑と意味が重なるので熨斗はつけなくてもいいのだそうです。
■水引(みずひき)■
水引の歴史も古く、飛鳥時代、聖徳太子の命を受けて
隋(ずい:中国)に渡った小野妹子(おののいもこ)が帰朝する際
隋国より日本の朝廷に贈られた贈り物に麻を紅白に染め分けた紐(ひも)がかけられていたのだそうです。
帰途の海上安全を祈願するとともに、贈り物が真心のこもったものであることを表しているといわれ
以来、宮中では献上品を紅白の麻紐で結ぶ習慣が広がりました。
麻紐の当時は「くれない」と呼ばれていましたが、平安時代から室町時代にかけて
和紙をよってコヨリにし、上から糊を引き、乾燥して水を引き
また糊を引くという製法ができあがり「水引」という名になったのだそうです。
その後、水引は髷(まげ)の髻(もとどり)を結ぶ元結(もとゆい)として使われるようになったため
全国的に普及しました。江戸時代になると、一般庶民の間でも贈り物をするときに水引をかけ
「これは清廉潔白な品物です。安心してお使い下さい」と
中身をしっかり結び止めるという意味あいの風習が定着したのだそうです。
水引の結び方は用途によって2つに大別されます。
一つは「花結び」(蝶結び)といい、結びの両端を引くとほどくことのできる結び方で
何度繰り返してもよい一般的なお祝い事であることを示しています。
一方、「結び切り」(こま結び)は一度結んだらほどくことのできない結び方ですから
「二度と繰り返すことがないように」という意味が込められ結婚・結納
弔事や病気見舞いなどはこちらの結びかたになります。
また、僧侶へのお礼や火事・災害見舞い、月謝、キリスト教式の葬儀などには
水引を用いないのが一般的です。
さて、祝儀袋や不祝儀袋にお金を包み、いざ水引をかける段になって
「あれ?上包みの折り返しはどちらが上になるんだろう?」と思われたことはありませんか。
この折り返しは慶事には下側を上側にかぶせます。
万歳(バンザイ)をしている形と覚えればいいのだそうです。
逆に弔事には上側を下側にかぶせ、うなだれていると覚えるのだそうです。

■表書きの話し■
昔は、人に物を贈るときには目録をつけて、中身が何かをわからせるのが決まりでした。
現在の表書きはその習慣が簡略化されたものです。
ですからよく使われる「粗品」や「寸志」は本来の意味からははずれてしまうのですが
奥ゆかしい日本人の感性としては充分通用する便利な書きかたです。
表書きは本来の主旨からするとお菓子を贈るなら「御菓子」と書き
「お菓子でも買ってください」という気持ちでお金を包むなら「御菓子料」とし
下段には数量(例えば「一」)や金額(例えば「壱万円」)などと記入するのだそうです。
しかし、数量や金額を書くのには抵抗があり、すたれてしまいました。
現在では中央に姓名を書くのが一般的となっています。
なにはともあれ、贈り物に一番大切なのは「気持ち」ですよね。
心の伝わる気持ち良い贈り物がしたいものです。
オススメウェブサイト
飯田水引協同組合
様々な種類の水引や熨斗を見ることができます。
水引のアートギャラリーもあり、水引を使って作られた龍や鳳凰
鶴、宝船などの作品群があります。
ご結納・ご祝儀袋【水引館】
水引を使った様々な美しい祝儀袋などがあります。
その種類の多さには驚くこと間違いなしです。
オススメ本
「冠婚葬祭の表書きと水引―人生のあらゆるおつきあいに」
表書きと水引の役割や意味を理解しながらやさしく学べる一冊です。
「暮らしの中のおしゃれな水引アート」
水引アートのより身近な作例や作り方を、結びを貼ったり
巻いたりする方法と立体にする方法の二通りで紹介しています。
「水引で作るメッセージカード心が伝わる春夏秋冬の水引カート全93点
レディブティックシリーズ―クラフト」
簡単に安く作れてすぐ使える水引を使ったメッセージカードの作り方を紹介しています。
「くらしを楽しむ結びのいろは」
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